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プロローグ1「夢転生《ゆめてんせい》」
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ボクは、夢の中で、少女に転生し、
ココロとカラダのすべてを、
手に入れた。
やがて、ボクの意識は、完全に少女になる。
ボクであったことを、忘れて。
タダシ ーーー、過去の記憶は、ボクのままで。
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その少女の名は、新垣 恵理。
京都の宇治にある城北高校に通う16歳の女子高生。
ボクは、転生して1日で、身も心も完全に彼女になる。
そして、新しい彼女の物語が、ここから始まる。
ー 2018年4月24日 ー
「ねえ、えりー、早くおきなさーい!」
遠い意識の中から聴こえてくる声。
「えり!、えりー!!」
たぶんボクに向けられた声。
「おきなさーい!」
今まで聞いたことがない女性の声。
「えりー!」
聞きなれない、名前...
「遅れるわよーーー!学校!」
ーー えりって...、誰だろう...?
ーー 学校って?
たしかボクは、昨夜遅くまで家で仕事をしていて、そのまま眠ってしまった記憶があるだが...。
そうだ。今日は請け負ったデザインの締め切りの日だ。
まだ最後のところが途中だっけ?
起きて、続き仕上げなきゃ。
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