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「君の声」
満たされた時を繋いでいる
瞳に触れた想いは揺るぎなく
声と言葉が浸透していく
深く潜る度に心に刻まれる
哀と愛とせめぎあう藍の狭間
淵と縁と混ざりゆく円の循環
それはまるで狂おしい程の炎
いまや然して意味のない聖戦
宵をもうひとつ 夜をもう一度
空はただひとつ 影はもう二度と
別つことはない 疑うことすらない
夢のような夢に寂れた孤独が嗤おうと
目の覚めたその景色に幸せがあるのなら
誘われるままに瞼を開いて
夜明けが注ぐ煌めきに従って
重ねた涙が紡ぎだすこの瞬間に
決して迷うことのない未来を描く
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