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由貴也(青年)「してない、してないってば。あはは!」
ナレ(柴崎)「子役タレントからアイドルになって、アイドルから作曲家に
転職して起業した俺の青春は他の奴らみたいに、ノンビリ女の子とデート
してる暇なんて一瞬もなかった。まわりにはバカにされるけど、25歳に
なる今も、未だに誰とも付き合った事がない。
だから、多分自分でも自分がわからないくらい、初恋の人へ執着して
しまうんだろう。」
16 回想終わり、現在に戻る
白鳥あゆこの電話番号に、何度もかける柴崎。
柴崎「なんで携帯電話つながらないんだよ。いつまで通話してるんだよ。
くっそー。」
17 その頃、白鳥あゆこ自宅
自宅でマイペースに過ごしている。飼っているインコに餌をあたえながら、
携帯電話で「優」と名乗る中性敵な雰囲気の女性としゃべっている。
白鳥「私、最近ね、優を手のひらサイズにして描く事にはまってるの」
優「手のひら? どういう事?」
白鳥「例えばね、この間はドーナッツでしょ。あとね、飴。イチゴ味の飴。」
パソコンの前に移動した白鳥、画像を表示させている
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