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柴崎「ありがとう。あの……」
加藤「はい?」
柴崎「お前と白鳥はさ、つきあってたのか?」
加藤「え、別に。同じ部署のスタッフとして以上の関係はありませんが」
柴崎「そうか。うん。ごめんな。変な事きいて。ありがとう。」
そそくさと去っていく柴崎
加藤「なんだったんだろう……? ま、いいか」
19 フルムーン・レコーディングブース
由貴也「ウケる!LINEきいたの?」
柴崎「うるせーな」
由貴也「携帯電話の番号じゃ駄目なの?」
柴崎「出ないんだよ」
由貴也「家は?」
柴崎「一人暮らしの女が、宅配便の予定もないのに突然の訪問者に
対応すると思う?」
由貴也「あ、まぁ……確かにね」
柴崎「くっそー。あのジジィ、俺が社長になったら真っ先にクビにしてやる。」
由貴也「ははは。ねぇ、諦めれば。」
柴崎「何、今の俺の真似?」
由貴也「いつも言うじゃない。時に諦めも肝心だって。柴崎の白鳥ちゃんへの
執着はどうかしてるよ。イラストレーターなんて、他にも沢山いる。
彼女でなくてはならない理由は柴崎の恋心だけだろ」
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