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その昔、千年も昔の京の町では人間もあやかしも祇園祭を大いに盛り上げていた。疫病は人間だけに留まらずあやかしにまで及び、この祭りにより人間とあやかしに絆が生まれたという。
もう、昔の話だ。今となっては、人間とあやかしが交わることはないと言われている。そもそもあやかしが見える人間は希少で、その上あやかしも人間と関わろうとしないため滅多に出くわすこともない。
けれど、人間を毛嫌いするあやかしも年に一度の祇園祭には参加したかった。
そして、これは人間とあやかしが再び共存していくために京の町を駆け巡る少年少女の物語。
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