終電車

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三栖は、今まで疑問に思っていたことを、すべて聞こうと口を開けたとき、スエダがそれを遮るように、 「あなたの聞きたいことは、大体わかっています。まずここの説明からしましょう。ここは現世とあの世の間の世界です。そして、あなたの乗っていたあの電車あの世行きのでんしゃです。そして、駅にいた駅員さんは、終点にくべき人がこの間の駅で降りないように見張る万人なのです。なのであのままあの電車に乗っていたり、あの駅員さんにつかまっていたらあなたはあの世に行っていたでしょう。」 三栖はそれを聞いて背筋がぞーっとしました。 「あの、私は今どうなってるんです?死んではいないんですよね?」 三栖は思わず聞きました。その質問に対してスエダは、 「そうですね、死にかけの状態ですかね。」 と、困ったように言いました。 「あの、今すぐ帰りたいんです。帰り方はどうしたらいいんですか?」 三栖は焦ってスエダに聞きました。
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