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散々呑んでいるとカイエンが来たので、興醒めすると文句を言って部屋に向かって歩いていた。
最後の最後まで『醒めたなら良かったですね。じゃあ、ここから一人で帰って下さいね』と小言付きで帰された。
ーー売り言葉に買い言葉でエルドラの秘書と喧嘩してしまったーー
「ホント、何なんだあの堅物秘書は!」
暗いなか会社に着き、少しフラフラになりながら階段を登って部屋に向かう。
「よくエルドラもあんな秘書使ってるな…あんな秘書オレは無理だな」
『あー無理無理!』と手を振って歩いて部屋に到着した。
部屋のライトを点けると本当にカミルは酔いが醒めた。
「マジかよ…」
最低限と言っていたが、部屋は完璧に整えられていた。
ベッド、テーブル、ソファだけではなくて、シャワールームにタオルなどが完璧に揃っていた。
「ここまで出来るのかよ…エルドラがアイツを秘書にする理由ちょっと分かったかも…でも!オレには無理だな」
カミルは整えられたベッドに横になった。シャワーは朝ゆっくり浴びるとして、今日はとにかく寝たかった。
「今度会ったら褒めてやるかな」
そうベッドで寝返りをしながら呟く。会社の譲渡も無事終わりホッとしたのもあるが、ベッドがいつもより寝心地が良い気がして直ぐに眠りについた。
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