Seemann《ゼーマン:船乗り》

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そして、今日はエルドラが休みを取ると言ったので早速来て見る事にした。 「お早うございます………ってまだ居ないのですか?」 来て早々に姿が見えず出鼻を挫かれる。『海の方か?』と思い船がある港へと向かうが、船にも居なかった。船にいた船員を見つけ、声をかけた。 「すみません…社長はどちらにいらっしゃいます?」 「さあ…別に居ても居なくても変わらないんで…」 (全く!あの馬鹿は何処にいるんですか!まさかもう逃げ出したのか?) まだ5日しか経っていないのに根を上げたのか?そんな意気地無しの根性無しの弱虫には見えなかった。それと、船員とのやりとりでどうしても引っかかる事があった。 (………船員に元気が……覇気が無さすぎる) そう思い自船の船員の姿を確認して見る。明らかに元気が無く暗い表情の船員が殆どだ。数人だけ元気そうな船員を見つけたので、カイエンはそっちの船員に声をかけてみる事にした。 「すみません…社長はいらっしゃいます?」 「社長?この時間ならまだ寝てるんじゃない?昨日もオレらに付き合って呑んでたしな!」 「そうですか…有難うございます」 カイエンは船員に笑顔で礼を言って早足で会社の上にある部屋に向かって行った。その笑顔はニコっとしていたが額に青筋が立つぐらい怒りに満ちていた。     
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