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「……どうして私の周りには頭からワインやら水やらかけなきゃいけない人が多いんですかね……。少しは酒の飲み方考えて下さい!毎回毎回呑んで同じこと繰り返すなんて学習能力ないんですか?」
「楽しく呑んでるから良いんだよ!」
「じゃあ、水も楽しく呑んで下さいね!」
カイエンは頭の片隅で『水かかると…この間みたいに色っぽいな…』と思いながらもう一度カミルの頭に水をかけた。
「冷てぇ!頭から水かけるな!」
「何ですか?飲めないならもう一杯差し上げましょうか?」
「ちょ!カイエンさんも酔ってますって!」
「酔っていません!」
となんとか止めようとするオーバンを無視して二人の喧嘩に酒場は騒然とし、船員総出で必死に喧嘩を仲裁した。
『ぶつかった』と口論になっていた人は完全に蚊帳の外になってしまった。
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