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「エルドラも相変わらずだな。…ええっと…そちらは?」
(カミル…?ということはこの人がアーレンス氏?確かに思っていた雰囲気とは全然違う)
勝手なイメージを持ってはいけないのだが、カイエンはカミルの事を普段仕事で見かけている様な如何にも『社長』や『商売人』という人だと思っていた。カミルを見た瞬間、社長というより肉体労働者っぽい人だとカイエンは思った。
カミルはエルドラの後ろに居た二人を見た。二人はカミルを見て軽く一礼する。エルドラはアスランの腰を抱いて自分の方に寄せる。
「こっちはアスラン。今回の譲渡人と言った方が分かるか?後ろの青墨色の髪の男は俺の秘書のカイエンだ」
「あっ…あの。アスラン・ヴァンフィールドといいます。今回は宜しくお願いします」
「エルドラ様の秘書のカイエンと申します」
二人はカミルに一礼する。カミルは太陽のような明るい笑顔で二人に挨拶をする。
「アスランさん。カイエンさん。はじめまして、カミル・G・アーレンスと言います。いやー海に関われる仕事ずっとしてて、まさかオレにこんな良い話が来て驚いてます!これからよろしくお願いしますね!」
(…砕け過ぎだろ…大丈夫なのか?)
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