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小林照子「これはしないあれはする」
義理を立てるという概念は日本では昔から、守るべき規範として考えられているところがあります。しかし、義理を立てようとして自分の年齢も考えずに行動したのでは、別の場所でいくつもの不義理を働くことになるかもしれません。「誰かに悪口を言われるかもしれない」。それはそれで別によいではありませんか。そんな目先のことを気にするのではなく、それよりも少し先の未来のことも考えて、不義理をするときは不義理をしてもかまわないのです。ただし、心の中で手を合わせる「人情」というものを忘れないようにしましょう。
小林照子「これはしない、あれはする」
ジルヴェニーの食卓で物足りないのはここだよね。老い先短いピカソがマチスの死を見舞わなかったといって、彼の中では生きているだけなのか?しかも女主人の死とほぼ同時にマチスが亡くなったのに。これはしない、あれはするを語るのがものがたりだと思う。音でさえ宮下奈都さんの「羊と鋼の森」のようなものなのだから。
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