酒場コーディーズの夜

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「外に出来たわけじゃない。ただなんとなく、外で会っているだけだ」 「ちょっと、ゼロス! それって恋人いるって事だよね! ねぇ、いつの間に? いつの間に!」  ボリスが完全に焦っている。まぁ、多少同情はする。  コンラッドがハリーとそういう関係になった。これでゼロスまでとなれば、ボリス一人が第一師団で取り残される。なんとしてでも阻止したい部分なのだろう。 「今年になってからだが、最近ようやくまとまった」 「あぁ、まとまったんだ。当然お前が受けに回ったんだろ?」  自分は全く気にせず猥談を繰り広げられるからか、レイバンは思いきり気にしない。しかも酒が入っているから余計にだ。  一方のゼロスは途端に眉をしかめる。そして突然、ランバートを見た。 「お前、どうしてアレが平気なんだ」 「あれ?」 「どうして受け側で平気でいられる。あれは……どうにも…」 「あぁ…」  つまり、初の洗礼はなかなかハードだったのか。クラウル様も容赦なさそうだしな。 「え、いいじゃん。抱かれるのだって気持ちいいし、愛を感じるし」 「お前が特殊じゃないのか?」 「いや、俺も気持ちいいけれど。ゼロスは嫌だったのか?」  聞けば珍しく顔が真っ赤になる。なんだろう、こいつを可愛いと思う瞬間が来るとは思わなかったが。     
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