春爛漫にも悩みはある

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春爛漫にも悩みはある

 酒は進んで更にカオス。現在ランバートの側にはハリー、レイバン、ゼロス。そこに控え目にコンラッドが参戦し、相変わらずやさぐれボリスが飲んだくれている。 「それにしても、ゼロスが受けに回るなんてね。相手があの人だから納得だけど、他じゃ絶対そうはならないよね」  ハリーは相変わらずコンラッドの膝の上だ。そのせいでコンラッドが逃げられなくなっている。コンラッド自身はもう限界っぽいのだが。 「やっぱり上手い?」  レイバンまでその話に乗るつもりだ。ニヤリと笑っている。 「お前はどうなんだ」  ゼロス、止めないんだな…。  黙って酒を飲みながらこれらの会話を聞くランバートは、自分にそれが回ってこない事をひたすら願うしかない。 「情熱的? そんなに奇抜な事はないけれど、ちゃんと愛してくれるから満足。甘えさせてもくれるしね」 「ジェイクさんって、そんなタイプなんだ。淡泊っぽく見えるけれど」 「淡泊は淡泊かも。何度も抱くような事はしないし、気遣ってくれるから翌日に響いたりもしない」  ボリスが若干落ち着いて話をしているが、そもそもの内容に突っ込みどころが多いのはどうしたらいいのだろうか。     
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