春爛漫にも悩みはある

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「クラウル様なんて、想像つかないけれどね。ってか、無事にもらわれたんだろ?」 「まぁ、な」 「トラウマ?」 「…とりあえず、アイマスクは捨てておいた」 「「アイマスク!!」」  またとんでもない謎単語が出てきて、全員で驚愕だ。クラウルも一体どんなプレイを初心者にしたんだ。ランバートの内心ツッコミは加速している。 「それって、SMとかいうプレイじゃん!」 「わぁお、激しい」  墓穴を掘った事に今更気づいたゼロスが顔を真っ赤にし、思いだしたようにランバートを見る。出来れば忘れていてほしかった。 「お前の所はどうなんだ」 「俺?」 「ファウスト様は相当だと言っていただろ」  火消しにやっきになった結果が飛び火だ。  ランバートは溜息をつきつつも、逃げられる予感がしない。 「あの人はそんな奇抜なプレイはしないけど、何度でも抱けるだけの体力も精力もあるから最後はドロドロだよ。普段はそんな事しないけど、時々タガが外れた時は次の日腰が立たなくなりそうになる」 「うっ……」  ゼロスが途端に顔を赤くした。どうやら完全に墓穴を掘ったらしい。 「流石ファウスト様だね」  レイバンが感心したように言う隣で、何故かハリーが赤い顔をしている。そして、ジッと色のある目でコンラッドを見つめているのだ。     
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