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春を待ちわびて(クリフ)
なんだか凄い事になっている気がする…。
クリフはコナンの側でシュンとしているドゥーガルドを見ている。側にはピアースもいてくれて、少し心強い。
「ドゥー、平気?」
「平気だ馬鹿野郎。なんだよぉ、俺だって…」
平気といいながら、ドゥーガルドの目はトロンとしているし、どこかシュンとしている。酔っ払っているのは明らかだ。
「平気かな?」
不安になってコナンに聞いてみたら、苦笑しながらも頷いた。
「多分平気。ドゥーは弱いけれど、流石に一杯で潰れたりはしないから」
流石慣れている。コナンは甲斐甲斐しくコップに水を持って来て、それをドゥーガルドに手渡した。
「うぅ、コナンは本当に良い奴だなぁ。去年の昇級試験で俺、お前に悪い事したのに優しいなんて…天使か」
「あの時は試験だし、本当のドゥーは怖い人じゃないって分かったから平気だよ」
「コナンぅぅ」
目を潤ませてガバッとコナンに抱きついたドゥーガルドは、どう見ても小動物に襲いかかる猛獣なのだが、その後が頬擦りなのであまり危機感は感じない。
「二人は付き合ってるのか?」
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