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ふと、ピアースがそんな事を言う。それに、コナンは目をまん丸にして首を横に振り、ドゥーは真っ赤になってぺたんと乙女のように座った。
「「違う」」
「あっ、ごめん。何か凄く仲良く見えたから」
「違うよぉ!」
コナンが真っ赤になって目を潤ませて否定している。ドゥーガルドも必死になって頷いている。二人とも全力の否定だった。
「いや、うん分かった……」
「二人のお相手は違うもんね」
ピアースが謝っている所で、妙な所から声がかかった。見上げれば酒を持ったままのボリスがこちらへと来て、側に座った。
「どうしたの、ボリス?」
「あっちが何か幸せ一杯だからこっちきたんだ」
あっちというのは、ランバート達のほうだ。確かに見ていれば、あの周囲はどこか柔らかくて甘い雰囲気になっている。
「惚気を聞くのは平気だけど、流石にちょっと寂しくなったの。だから、未満の皆さんと遊びたい」
「未満?」
「コナンもドゥーも、今言い寄られてるんだよね?」
ボリスの指摘に、目の前の二人はギクリと肩を震わせる。だから、本当なんだと分かってちょっと驚いた。
「え、そうなの!」
「コナンは有名だよ。相手が相手だから」
「ちょっと、ボリス!」
コナンは可愛い顔を真っ赤にして止めようとしているけれど、ボリスの方が絶対に上。必死でも簡単にはいかない。
「コナン、そうなのかぁ?」
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