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思わず叫んだ後は絶句だった。ピアースもクリフも呆然。ドゥーガルドに至っては言葉もない。
「変態じゃないかコナン! ダメだぞそんな男!」
「ドゥーは黙ってる。確かに特殊な性癖だとは思うけれどねぇ」
ボリスはニヤリと笑う。その前で、コナンは顔から火が出そうになっている。
「コナン、それで断り続けてるの?」
聞いてみたら、遠慮がちにコクンと頷く。でもどうしてだろう? 断っているわりに嫌そうじゃないんだ。
どういう気持ちなんだろう。嫌いなのかな? それとも、やっぱり女装は受け入れられない?
「嫌いなんじゃないよ! 尊敬できるし、優しいし、気遣ってくれるし…。でもお相手は、僕よりずっと年上の地位のある人だし、そんな人が僕に告白なんて…気の迷いかからかわれてるとしか」
「いやいや、流石に一年以上告白するような悪戯って根気いりすぎるから」
ボリスのツッコミに、クリフもピアースも頷いた。流石にそんな年単位の悪戯はしないだろう。
「でもよぉ、好きならいいんじゃないのかぁ?」
大人しくしていたドゥーガルドが、突然口を挟んだ。顔を真っ赤にした彼は、コナンをジッと見ている。
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