酒場コーディーズの夜

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 第三師団、トレヴァー、トビー、ピアースがガヤガヤと入り、その直ぐ後にチェスターが入ってくる。どうやら店の前で会ったらしい。  初めて来るピアースは、宴会場に布団が敷いてあるという至れり尽くせりな状況に喜んでいた。  それから少しして第四師団、コナンとクリフが来てようやく、全員が揃って乾杯とあいなった。 「それでは、バロッサお疲れさん会と、クリフとピアースの歓迎会を始めます! 代表して、ゼロス!」 「何で俺だよ!」 「一番リーダーっぽいから」  率先して音頭を取ったレイバンがこのまま乾杯まで行くのかと思えば、ニヤニヤしてゼロスを指名する。それにゼロスも文句を言いつつ、それでも酒を持って立ち上がった。 「とりあえず、バロッサはお疲れ様。どうにか丸く収まった。同期で協力してミッションを遂行するのも、板についてきたように思う」  ゼロスの言葉に、バロッサ参加組はそれぞれ頷く。だが一方で、参加出来なかったメンバーは悔しそうだった。 「クリフとピアースも、王都着任後すぐに大騒ぎで大変だっただろう。ろくな歓迎会もできないまま、そろそろ三ヶ月になる。少しずつ慣れてきたかと思うが、これからも遠慮なく俺達を頼ってほしい。今後も、よろしく頼む」  案外まっとうな言葉に全員が笑う。ハリーが「乾杯早く!」とせっついて、それにゼロスが苦笑する。     
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