酒場コーディーズの夜

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「それでは、煩い奴もいるからな。俺達の今後に、乾杯!」 「「乾杯!!」」  グラスを打ち鳴らす音と、続く息を吐く音。皆が楽しげに笑って、用意された料理にも手を伸ばし始めた。 「それにしても、今回は慣れない事ばかりで疲れたよぉ」  適度にお酒を飲み始めたボリスが、ニコニコと機嫌よさげに話し始める。これにはレイバンとハリーも腕を組んで頷いた。 「慣れない事したよ、ほんと。凄く疲れた」 「レイバンはいいじゃないか、飲みながら人と話すなんていつもだろ? 俺なんて馬車の検分だよ? 使わない頭使った気がする」 「ハリーは傷の検分だけでしょ? 俺なんて他にも書類読み込んだりもして肩が凝ったよ」  どちらかと言えば武闘派の三人だ、今回はひたすらストレスが溜まった様子だった。 「それにしてもさ、クリフは度胸があるよね。たこ男の縫合、凄く手際が良かった」  ハリーから突然名を上げられて、チビチビとお酒を舐めていたクリフがそれとは違う意味で顔を赤くする。  相変わらず仕事を離れると少し引っ込み思案な部分のあるクリフだが、隣にピアースが座ると自信を取り戻すのか、顔を上げるようになった。 「オリヴァー様やエリオット様に恥じないようにしなきゃって、必死です」     
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