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第三話 鬼徹について。
[ユキトside]
やれやれ。鬼徹はうるさいやつだ。たかだか街があるくらいどうってことないだろ。創造の魔弾で家とかいろいろ創った。それだけじゃないか。しかしあいつはまだ自分のことをまだ理解していないらしい。
「鬼徹」
「ん?どした?」
街の子供たちと戯れていた鬼徹を呼ぶ。
「お前、自分のことを理解してるか?」
「俺は鬼の子だ。それだけだ」
やっぱりな。
「お前、魔武器って知ってるか?」
「知らん。なんだそれ」
「自分に一番あった武器だよ」
「へー」
俺は懐から武器魔石を取りだし、鬼徹に渡す。
「これは?」
「武器魔石といってだな、魔武器を召喚させる物だ。こんなかに魔力を流してくれないか?」
「魔力?どうやって流すんだ?」
嘘だろおい。
「集中して体の真ん中に暖かいものを集めるイメージ」
「あったけー」
「それを指先から出すイメージだ」
「お?おー」
ほう。鬼徹は真っ黒だな。
「それを武器魔石に入れろ」
「はいよ」
武器魔石がグニグニと変形していく。そして、あいつも持っていた刀へと変化を遂げる。鞘は真っ黒で、刀身も真っ黒。刃紋は紫色に染まっていた。鍔は金で、柄は黒だ。
「名前は?」
「鬼人「閻魔刀」かな」
「なぜその名前に?」
「能力が相手を断罪する能力と、閻魔大王になって相手を好きな地獄に落とすことができるんだってよ」
「ほう。そいつはいいや」
俺は閻魔刀を鑑定する。
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名前:鬼人「閻魔刀」
種類:刀
Lv:1
能力:断罪
能力:閻魔大王化
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さらに断罪を鑑定する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――断罪
罪を犯しているもの、嘘をついているものを裁くことができる。閻魔大王化と相性が良い。
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ほう。こいつは使えるな。そういや街ですこし問題があったな。こいつで解決するか。
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