“I will be in it!”

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部屋を出ると、目の前には白色の柵があった。その向こうに目をやると、高いビルが建ち並んでいて、派手な広告がよく目立っていた。 白い柵に手をかけて下を覗くと、多分人だと思われる、米粒くらいの小さい点が動いていた。 ……高い。覗いたときあまりの高さにびっくりしてしまった。ここは一体何階なんだろう。優に10階は超えていると思うが。これよりも高いビルがあるんだから驚きだ。 とにかくここは都会にあるマンションだということがわかった。都会だったら何でもあるし、暇が潰せそうだ。 というか僕は暇を潰そうとしているのか。わざわざ夢で。いや、これから何か起こるのかもしれないな。それならいいんだけど。 夢なら、こんな現実味のある夢じゃない方がいいな。周りの人達を、自分だけが持つ力で助けてヒーローになるとか。ありがちな妄想ではあるけど。誰だって1回くらいはこんな妄想するだろ。 ……小学生くらいか、こんな妄想するのは。僕の発想力は小学生レベルということか。 もう小学生でも何でもいいや。 発想力が小学生の僕はエレベーターを探し出し、下へ降りるボタンを押した。
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