“I will be in it!”

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大通りに戻ってきた。 適当に左右を見渡してみる。ブティックにファストフード店、コンビニ……と、いろいろ並んでいる。様々なお店があるのは、見るのは楽しくていいんだけれど、何処に入るか迷ってしまう。 決まらないままふらふら歩いていると、目先に人だかりが見えた。救急車も止まっている。 あそこは交差点みたいだから、事故でも起きたのだろう。 なんとなく気になって、人だかりに近づいてみた。人が多くて全然前が見えない。背伸びして何とか見ようとしていたら、隣の女性達の会話が耳に入ってきた。 「私見ちゃったんだけど、1人血だらけの人がいてね」 「でも片方の信号無視のせいなんでしょう? 速度も結構出てるでしょうよ」 「いや他の人は意識はあったのよ、それが1人だけ」 「打ちどころが悪かったのかしら」 「それがね、エアバッグの故障らしいのよ」 「それはまあかわいそうに」 話を聞いた……というか勝手に聞いてしまったが、やはり事故みたいだ。それも信号無視。 エアバッグの話は何処からの情報なのだろう。信憑性があるかどうかは怪しいが、まあそういうことにしておこう。 それにしても1人だけ…… そんなことを考えていたときだった。 悲しいというのか、怖いというのか、そういう感情が込み上げてきて、急にここから立ち去りたくなった。 早足で人だかりから離れて、横断歩道を渡った。 その先には派手な広告が目立つデパートが見えた。 そんなデパートを見ながら、歩く速度を緩めて、考える。 急に自分はどうしたのだろうか。 ……僕は結構感受性が豊かなのかもしれない。ちょっと今泣きそうだし。 不思議と納得してしまう。これも夢だからなのか? 何だか嫌な夢だな。 ……よし。デパートに行こう。多少は気が紛れるといいな。
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