第2話・1幕~織姫~

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「オッケー。この際だから、タイマンで勝負しない? ルールは、死んだ方の負け。簡単よね」 「姉上!」  織姫はやめさせようとするが、ほかの七仙姑は煽り立てる。  八仙も同じく、自分のリーダーが負けるなどと思ってはいないので煽り立てた。 「ふんっ。よかろう。だが後悔するひまもないだろう。それでよければ応じよう。この最初で最後の真剣勝負に」 「東王父様。お願いです、やめさせてください!」  織姫が懇願するが、西王母は、 「いえ。この際です。勝負を認めます。ただし、負けた側は、雷公討伐作戦において、勝った側の作戦に従うこと。いいですね?」  なるほど。この不仲のまま作戦におよぶよりは、この際どちらが強いかはっきりさせたほうがいいだろう。  全次元をかけた戦いが控えているのだから。  一同は場所を変えた。勝負の地は、地平線の遥かかなたまで続く大草原であった。
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