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第2学年にあがった孔明たち。
もちろん成績順の為、クラス替えや席替えはない。
孔明は現在8位で新藤は10位。
間に9位の松下がいる。せめてもの救いだ。
「今日から新学年。ミッキー・・・。」
愛してるのは身体だけ?の喧嘩から仲直りはしていなければ連絡もとっていないし部屋の訪問もない。
憂鬱なまま始業式を迎えクラス移動し、授業をうける。
ちょんちょんっ
孔明の肩に刺激がある。
小声で「ミッキーから」
(なっちゃん・・・。)
『もう、本当に反省した。許してください。声をかけられるまで行動しません。黙ってます。by新藤』
(ミッキー・・・)
その日は何事もなく過ぎた。
翌日も、その翌日もアクションはなかった。
4日目 厨房
「あれ?副料理長、退勤しないんすか?」
「ちょっとね・・・。」
「ふ~ん。何かあったんすね?相談には乗るっすよ。」
「ありがとう。」
5日目
「今日もっすか?」
「うん・・・。」
「孔明!」
「はい!師匠!」
安藤の元に走る孔明。そして、ヘッドロックをくらう。
「ギブギブギブギブっ!」
「愛の鞭だ。どうした?ここでは何も言えないけど日数大丈夫なの?」
「アハ。アハハハハハ・・・・。」
「まさか、もう落としてるんじゃないだろうな?」
孔明から返事はない。笑ってごまかそうとしている。
「こ~め~。」
安藤がプロレス技の体勢に入ると誰かが安藤を突き飛ばした。
「逃げるっす!」
腕をがっちり握られ走る。勝手口から飛び出した。
「兎田!孔明!」
勝手口に立ちつくす安藤。
孔明たちは角を左に曲がった。
「全く・・・。」
「あの方向は・・・。」
「榊原、何かしってるのか?」
「いや、おおよそで。」
「ちょっと連れ戻してきてくれる?」
「どこにいるか分からないですよ?」
「見つかったら首根っこ掴んできて。」
「はい。」
(喫煙所だな。)
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