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宇喜多の顔を見ようと後ろを振り返ろうとすると、背中に宇喜多の頭がもたれかかって顔が見えない
「‥‥‥」
「‥お母さん？宇喜多の？」
「そう」
父子家庭と聞いていたため、勝手な思い込みでてっきり母親はいないんだと思っていた
「七宮っていうのは旧姓。あの母親だいぶ仕事人間で、俺が生まれて数年後に別居して。父子家庭って言っても正式に離婚してないらしい」
「‥‥そうなんだ」
「なんで離婚しないのかってずっと思ってたけど、やっと最近になって理解した。好きな女のやりたいこと、取り上げたくなかったんだろうなって親父の気持ち今なら分かる」
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