2回目のプロポーズ

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「裕子は、ここで働いているんだ?」 「そうなのよ!  アパレルの仕事は辞めて、職を転々としたけどね!」 裕子が焼酎の水割りを作って、そのコップを私の前に置いてくれた。 「よければ、裕子も飲んで!」 「ありがとう!  私も焼酎いただくね!」 「そういえば、裕子はこの店では何ていう名前なの?」 「本名のまま裕子と呼んでもらってるよ!」 裕子は、自分の焼酎の水割りを作ると、私と乾杯した。 「貴方たちは、お知り合いなの?」 ママさんが聞いてくると、裕子が答えてくれた。 「小学校からの幼なじみなんですよ!」 私はママさんにも、 「よろしければ、一緒に飲んでください。」 とお酒を勧めると、 「ありがとうございます。  それでは、私も焼酎いただきます。」 とママさんが笑顔で答えてくれた。 「申し遅れましたが、私はこの店のママで和子と申します。  今後ともごひいきに、よろしくお願いします。」 「若林です。  よろしくお願いします。」 お互いに挨拶したところで、裕子がママさんの焼酎の水割りを作り終えたので、私はママさんと乾杯した。
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