2回目のプロポーズ

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「裕子とは、30年ぶりくらいかなぁ…」 「そうだね、もうそのくらいになるね!」 裕子も私との再会を喜んでくれているようだった。 ママさんも話に参加してくれて、ママさんが私に質問してきた。 「若林さんは、どのようなお仕事されているのですか?」 「はい、IT系の企業に勤めています。  会社は、浜松町にあるんですよ!」 私がママさんに答えると、今度は裕子が質問してきた。 「ひろは、転職してないんだ?」 「そうだよ!  今の会社は、居心地がいいからかな…  社内では、異動しているけどね!」 裕子は、感心しているようだった。 ママさんが、裕子のことを聞いてきた。 「小さい頃の裕子ちゃんは、どんな子でした?」 「そうですね、いつもニコニコしていて、可愛い子でしたよ!」 私は、当たり障りのない答えを返した。 「ひろは、結婚しているの?」 裕子の質問に、私は正直に答えることにした。 「独身だよ!  結婚した経験はないよ!」 「そうなんだ!」 裕子が意外そうな顔をしていた。 「良い人に巡り合わなくてね!」 私は、まさか裕子のことを忘れられなかったとは答えなかった。
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