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開いて渡されたノートにはいくつかの切り抜きや書き込みがあった。すべて天草四郎の行った奇跡らしい。
読みたくもない物を差し出され、不満はあったが「奇跡の数々」がどんなものか興味はある。奇跡なんて非科学的な物事が起こるわけはない。
読んで見ると、なるほど面白い。どれもこれも、手の込んだマジックじゃないか。
「羽柴。これって……」
騒がしい後輩に声をかけた瞬間、ドーンと地響きがして、辺りが真っ白になった。
「雷!?」
その声を聞いたのが最後。俺は真っ白な空間に飲み込まれていった。
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