3 アイザスの姫

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 居住まいを正すオレに、エフィが呆れたように呟く。 「姫様でしたら‥‥」 「ようやくお迎えが来たようね! 独りで退屈してたのよ」  村長の言葉を遮るように、甲高いが上品な声が、なぜか上空から聞こえてきた。  声に釣られて見上げたオレとエフィは、あんぐりと口を開けたまま固まった。 「貴方が義勇軍の英雄さんね? 噂は聞いてるわ」  上空には‥‥美しい姫君が浮かんでいた。  ‥‥飛竜に跨って!
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