-log-

2/17
前へ
/17ページ
次へ
誰にでも忘れられない、瞬間がある。 それは、大切な人との思い出であったり、大舞台での栄光の瞬間であったり、挫折や恐怖の瞬間かもしれない。 でも、いつしかその記憶は何気ない日常の、なんでも無い繰り返しの日々に埋もれ、次第に色褪せ、その時、自分が何を感じていたのか、何を思っていたのか、それすらも曖昧になっていく。 記憶を補填し、脚色されながら、次第に薄れていくその瞬間を、少しでも【元の状態】に留める為、人は古来から、文字で、絵で、記念品で、近頃では動画で、記録してきた。 …これは、僕の記録を辿る物語。 僕じゃない僕が、本当の僕にもう一度出会う為、僕の記録を辿る物語。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加