-log-

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目が覚めた時、僕の周りは真っ暗だった。 一切の光が無い、本当の闇。 慌てて目を触ってみるが、本来、そこにあるはずの顔の感触は無く、動かした手にも何も感じない。 それどころか、結構な勢いで手を動かしたにも関わらず、腕が空を切る風も感じないし、音も聞こえない。 僕はいったい、どうなってしまったのか? そう思い悩んでいると、どこからか声が聞こえてきた。 「お目覚めデスか?」 機械で合成されたようなその声のする方を振り返ってみると、そこにはほのかに光る、青白い球体が浮かんでいた。 「初めまして、私、名前をlogと申しマス。これからしばらく、貴方の案内をさせていただきマス。差し支え無ければ、今現在、貴方の身に起こっている事象について、御説明をさせて頂きたいのデスが、宜しいでしょうか?」 返事をしようとしたが…声が出ない。 「あ、お声が無いのデシタね。ジェスチャーで構いません…と言っても、今の貴方は形も定まっていない為、ジェスチャーもあまり伝わりにくいのデスが…とりあえず、道すがら、御説明しマスので、同意出来たら、私に付いてきて下サイ。」 そう言われ、僕は理解が追い付かない複雑な心境のまま、謎の球体logに付いていく事にした。
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