-log-

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「御同意頂き、ありがとうございマス。まずは会話が出来ないと色々と不便なので、貴方の声の媒体を探しましょうか。大まかに推測するに、この流れだと思うのデスが…」 logがそう言うと、何も無い深淵の闇に、青白い川のようなものが姿を現した。 「今現在辺りから遡り、西暦1950年までの記録のウチ、貴方に該当するモノが何件かに絞られ、流れております。この流れに触って頂けマスか?」 言っている意味は解らなかったが、このまま考えても仕方ないので、僕はlogに言われるがまま、川の中へと入っていった。 すると突然、目の前に無数の音と映像が現れ、僕の身体を通り過ぎていく。 慌てて身を引こうとしたその時、聞き覚えのある声が聞こえ、しばし固まる。 「見つかったようデスね。えーと、ソレは西暦2010年、ハンディカメラによる映像の記録になりマス。残念ながら、その映像には貴方の声以外のデータは無いようですが…その男性の声が、貴方の声ですか?」 logの声がするが、耳に入らない。 僕は、その映像と声に、完全に全ての意識を持っていかれていた。
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