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「僕はどうなってしまったんだ!?ここは!?何がどうなってるんだ!?お前はいったいなんなんだ!?僕は…僕は死んでしまったのか!?」
するとlogは大した動揺も見せず、僕の質問に淡々と答え始めた。
「まず、貴方は貴方の記憶はあるのでしょうが、貴方本人ではアリマセン。ココは、記録の世界。死後の世界があるのか私には解りませんが、死後の世界とは別デス。貴方は本当の貴方が記録の世界に残した、言わば【残留思念】のようなものであり、魂とかそう言ったモノとは別の存在デス。私は、その記録の世界の番人、又は案内人的な存在デス。」
「残留…思念?」
「ハイ。古来から人間は記録を付けてきマシタ。あらゆる媒体にあらゆる形で。その記録が産まれた時、コノ記録の世界と私は生まれマシタ。輪廻転生ってご存知デスカ?人は、永遠の命や生まれ変わりを信じてきマシタ。それは、この記録の世界に由来するものデス。」
言ってる意味はなんとなく解るが…いまいち理解が追い付かない。
声を出さずに考え込んでいると、logは更に説明を始めた。
「本当の貴方が死んだ事により、貴方の残留思念である貴方が活動を開始しマシタ。コレより、貴方は貴方の魂とは別に、貴方の記録を辿り、もう一度貴方として生まれ変わるかどうかを決めねばナリマセン。貴方の記憶、断片的ではアリマセンカ?」
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