スキップアウト

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 俺は、取引会社の最寄り駅で迷ってしまった。 「あれ?確かこの道で良かったはずなんだが・・」ひとつ道を間違えたみたいだ。  元の道に戻ろうと、近道をした。そこは小さな路地で両脇にたくさんの看板が出ていた。 「眠り売ります」「サボローゼ」「快適睡眠」「仕事の合間に一眠り」  なんだか、昔風の面白そうな路地じゃないか。こんなのあったかな?  時計を見ると、まだ約束の時間まで余裕があった。俺は、「サボローゼ」に入ってみる事にした。魔が差したというやつだ。
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