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「触っていいんだよね?」
「ああもう全然、お好きにどうぞ」
そう答えると植原くんは笑った。
「もうちょっとセクシーに会話しませんか?」
「ああごめんなさい、私そういうの苦手で・・・この先始まってもあんまり声とか出さないと思います。すみません」
「そうなの? じゃあ・・・黙ってて」
そう言うと彼は立ち上がってTシャツを脱いだ。腹筋が割れた引き締まった体。こんなに綺麗な体の男も初めてだ。でも真顔になった植原くんはちょっと怖くて、パンツスーツの下を脱がされると緊張してしまった。すると植原くんは私の素足に抱きついて言った。
「震えてるけど、大丈夫? もしかして佐々木さんも初めて?」
「いえ、大学で・・・」
「黙っててって言ったでしょ。他の男の話なんて聞きたくない」
「あっ」
内股を舐められて思わず声を上げてしまった。やばい、感じる。意識したら脚を押さえている彼の指にも感じてきた。考えてみればこういうことをするのは2年ぶりだ。久しぶりの刺激に、体がはしたなく喜んでいるのがわかる。くすぐったいし、恥ずかしいしどうしても脚に力が入ってしまう。すると植原くんが顔を上げた。
「ここじゃ恥ずかしい? ベッドに行く?」
その前にシャワーを浴びたいとジェスチャーで伝えようとしたら話していいよと笑われて、終わったらこの部屋に入ってと客間に案内した後、先に植原くんにシャワーを浴びて貰っている間に布団を用意してリビングに戻った。
「出たよ」
「あ、はい」
新婚夫婦みたいな会話に頬を緩め、ドキドキしながらシャワーを浴びて部屋に戻ると、植原くんは裸で待っていてくれた。さっきは上半身しか見えなかったけれど、もう全て丸見えだ。長い足も、ひょっとしたら被ってるかなという想像に反した立派なモノも。彼にも私の全てを見せて近づくとすぐに抱き寄せられそうになったけれど、私はそれを拒んだ。
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