(〇五)

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 津田はそう言って、部屋を出て行った。  二人きりになった時、朱里が口を開いた。 「授業中に呼び出すやなんて、ちょっと強引やないですか?」 「わかっとるけど、早い方がええと思てな」 「もうっ!」  朱里は呆れた。  暫くすると津田が戻って来た。 「飯島とは話せますが、久保田は無理ですね。彼女、昨日から風邪で休んでます」  津田の言葉に、速水と朱里は思わず顔を見合わせるのだった。
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