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中は上田によって電気がついていた。
そして、ベッドでは白いシーツをかけられた久保田優子が寝ていた。
「息はしとるから、眠っとるだけやろ。それから、どうもシーツの下は全裸みたいやぞ」
と、上田が説明した。
葛城は少しばかり驚き、
「彼女…宮田鈴江のワンピースに、血痕らしき染みがあります」
と、上田に言った。
上田も驚き、すぐにスマホを取り出すと、外の刑事に連絡して、中へ来るよう命令した。
その間に、葛城が辺りを見渡すと、季節外れの黒いハーフコートが部屋の隅にあるのを見つけた。
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