第二章:卓球部活動

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 割りと良い音がして、ハマゴン側から見て、小鳥遊先輩のコート左側に入り、小鳥遊先輩は球を左手で掴んだ。 「一発で返せるなんて凄いな、ハマゴン」 「へへん、楽勝だぜ」 「その通り、これは一番簡単な初歩だからね。でもラリーの練習をするなら、こっち側に入れてね。左を軸足にして飛ばしたい方向に爪先と目線を向ければ、そっちに飛ばしやすくなるわ。後は当てる瞬間のラケットの向きね」  小鳥遊先輩は、フォアの位置の真ん中辺りをラケットでコンコンと軽く叩いた。  そして、最後の説明は初耳だ。覚えておこう。  やっぱ僕だけ特別扱いじゃなくて、皆に均等に教えてるんだな。
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