~歴史(思いで)~

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建物の瓦礫が辺りに散らばった道路を、深紅が運転する車が走りぬけていく。しかし道路の部分だけはやけに綺麗に舗装されており、通行の邪魔になるという事はならないようになっている。 藍紫「お姉さん、ここも見るも無惨な状態よね…。かつての栄華など、今は影も形も無いくらいに…ね」 藍紫は助手席から外の景色を見て溜め息をつきながら、深紅に話しかける。 深紅「…「かつての人間達がそうしたんだ」、残念だが感傷に浸ってる暇なんか、私達には無いぜ?」 深紅は藍紫に対してこう返事を返す。 藍紫「ふぅ…。そうなんですけどね…。 何度も見る光景なのに、ちっとも慣れないんだよね…」 深紅「この世界で生きてくんなら、嫌でもなれるようにしないとな。 …まっお前には何度も言ってるんだが…」 深紅も途中から口を閉ざしてしまい、車内には気まずい空気が流れ出してしまう。
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