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彩香が声をかけるより早く、咲楽は階段を駆け降りた。
それでも俊介は固まったまま、動こうとしない。
「俊介さん!咲楽ちゃんがっ……」
声を掛けても俊介は目を伏せ、悲しそうな顔をするだけ。
そんな俊介を見れば、嫌でもわかる。
咲楽の事をどれだけ大事に思っているか……。
──このままだと後悔する……!
そう思った彩香は、俊介の手を振り払って外へと飛び出した。
とにかく咲楽を止めなければいけない…そう思った。
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