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5 蓮の実が成る池
トゥービグとサムはメイカに連れられて、とある池にやって来た。
メイカはここで課題をこなすと言う。池はまあまあ綺麗で、水底の小石や藻が見え、水草の陰には魚の気配もする。
「課題は、この池に咲く蓮の花の実を採取すること。蓮の実は滋養強壮があって、婦人病に効く薬に出来るから。因みにその課題を出した先生自身が今、必要だっていう薬なのよ。ついでだからって課題にされちゃったの！」
「へえ」
「その先生ったら、この前に出した課題は美容液にいい植物を集めてくるものだった。あたしら生徒は利用されてるわー」
「が、頑張って」
「うん！」
「と、ところで、池の蓮の実を見た限りでは簡単に取れそうだけど？ メイカちゃんは何をどうして手伝えって言ったのかな」
水面には蓮の花が静かに浮かぶ。花弁がすべてなくなって、花芯だけになった蓮もある。その花芯は緑で平たく、ぼこぼこに膨らんだ実が十粒くらい出来上がっている。これがメイカの欲する蓮の実だ。
「簡単に採れそうで、そうでもないの。見てて」
メイカはポケットから黄色い紙で包まれた飴玉を五個ほど取り出し、池の中に放り投げた。
「あの飴玉は？」
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