出会いの記録

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とてもバカバカしい話であるが、私はリンゴが好きだ。 特にリンゴの摩り下ろしが大好きである。理由等は無いな。敷いていえば………いや、恥ずかしいのでやめておくとする 所で太陽とはどうしてあんなにも熱いのだろう?照らすだけならあんな熱さ要らないと思うのだ。 だけど、最近は"太陽だから"と、の理由で誤魔化している。 小学校では人気者何かにはなれなかった。地味な事が好きで、隠れてやってばかりいたからだろうか? それから中学校、高校、大学………色々あった。 だけど、私は恋が出来なかった事だけは後悔している。同時に感謝している。 だって遅い恋は出来たじゃないか。私はそれだけで 満足だ。もし妻が私の事で悲しむなら私は 私は なんて馬鹿野郎なんだろう でもいつかきっとそんな日が来るかもしれないから ここにメッセージを残して置こう 妻へ もし私の他に好きな人が出来たなら迷わずそちらにいってくれると嬉しい。それから リンゴの摩り下ろしは お前が摩り下ろしたのが一番好きだ 死んだらごめん、だけど 悲しんでばかりいないで前を向いてくれ そして こんな馬鹿野郎を許さないでいいから 長生きしろ──────── 「以上」 「これが夫が隠していた手紙です」 「さて、皆さん」 「そろそろ火葬の時間が迫って来ました」 「最後に眠る夫に拍手をいただけませんか」 「私を庇って死んでしまった」 「私の愛してた馬鹿野郎に」 「拍手を」 「ありがとうございます」
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