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私と礼一の知力には雲泥の差がある。
高校まではたまたま一緒の学校だったが、大学が離れるであろうことは必然だった。礼一はどんな大学でも受かる頭脳を持っているが、私は真逆である。自分のアホさ加減に、もはや進学する気も起きなかった。だが、将来のためにと親や教師に勧められ、しぶしぶ受験だけはしてみるつもりではある。
……あいつ、変なことを考えてないといいけれど。
そう思いながら、今日もいつものようにテスト用紙と引き換えに屋上へ上がる。しかし嫌な予感は的中した。
「由佳。俺はお前と同じ大学に行くことにした」
「は!?」
私は持っていたお弁当箱を落とした。
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