・師走二十九日~師走三十一日【初陣の柊(ひいらぎ)】

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 敵司令官の顔は人相書きで見覚えがあるな‥‥明石の武将だ。  機動力・高さに優れる騎兵隊は鉄砲伝来以前、戦国時代の最強兵力と言える。  集結を許し、取り囲まれれば一巻の終わり。  敵が混乱している内に、昭島隊が突撃。騎兵より射程の長い槍足軽で護りつつ、道を抉じ開ける。  先陣を切るは昭島、野太刀で馬ごと騎兵を薙ぎ払う。  しかし、敵もさる者。騎兵は恐ろしく、傷が増えていく昭島と脱落していく足軽達。  やがて、昭島隊が国境を越え、本陣と両翼も周囲を槍足軽に守らせつつ通過していく。
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