第一章 師走【雪月花(せつげつか)】
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「母上、申し訳ありませぬ‥‥それ以外に道はありませぬ」 袖を目元に遣り、涙を拭う母上。 「田山、村川は民の避難誘導! 神漬、花岡‥‥儂と運命を共にしてもらうぞ!」 「「ハハッ!」」 父上が背を向けたまま指令を発する。 お付きの者が鎧を装着させていく。 「白鷺、妻を頼むぞ‥‥若き学友会の者達よ、白鷺を頼む」 「「ハハッ!!」」
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