第一章◆プロローグ ◆エイプリルフール

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 気持ちよく歌い終えると、急にぐったりした。  周囲で大人たちが拍手している。  目に入る大人達は、何故か全員、幅広の三角帽子を被っていた。 (うげぇ‥‥気持ち悪っ、吐きそう。そして吐くものが腹に無い)  突然ぐったりした赤ん坊を、医師らしきアフロのオッサンが診察する。 「こりゃ‥‥とんでもない奇病やな‥‥」  この声も聞き覚えがあるなと思いつつ、僕はそのまま意識を失った。
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