◆医師パーマと良薬は口に苦し

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 つまり、ここは船の上で、僕は船酔いに弱かった。 「酔い止めを処方してやるかの」  アフロ医師の薬は途轍もなく苦く、僕は、だばーっと吐き出した。  もちろん僕は日本語しか話せないが、どうやら自動翻訳されているようだ。  吹き替え映画と説明すれば良いだろうか。  カレンダーなど、目につく文字も、自動翻訳されて日本語に見えるという至れり尽くせりな環境だ。 「あらあら。パーマ先生、ごめんなさいね」
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