第一章◆プロローグ ◆エイプリルフール

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 生前(?)の記憶はある。  そして、新品の脳味噌。  鬱病も吹っ飛んで、生きたいという気持ちが溢れてくる‥‥変われる! 「おでかけしようぜ!」  思わず、マイ・フェイバリット・ソングのロックにアレンジを加えてアカペラで歌いだす。  拙い呂律、声変わりしていない高い声。  声は僕のチャームポイントだと自負している。  声優を目指した事もあったけど、これまた挫折した。  それでも、養成所の実習過程で4人限定のラジオに出演した事も過去の栄光という自慢話。やはり虚しい、か。
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