紗江は自分らしさがわからない!

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「そう言えば、少し前に健康的だからって流行ったよな。飲んだことないから、試しに飲もうかな?」 「是非飲んでよ!いろんな種類も味もあるけど、私に聞いてくれれば、教えるよ!そう!私のことはアーモンドミルク博士と呼んでよ!」 「紗江は必ずあだ名を付けなきゃいけない呪いにかかってるんですかねぇ……」 「さっきダブルシュガーと呼んでとも言ったから、合わせて、ダブルシュガーアーモンドミルク博士だね!」 「あだ名としては長すぎて使いづらいよ」 「じゃあ、ダブルミルクで!」 「最終的にシュガー、アーモンド要素消えたよね?ただの牛乳二個ってことだよね?」 「牛乳はそこまで詳しくないから、そのあだ名は不満だな!」 不機嫌そうに言う。 「いや……俺が考えた訳じゃないんですが……僕は時々紗江は自分勝手だなと思うんですが……」 「自分勝手……」 紗江は驚いた表情をして、うつむく。 さすがに、言い方きつかったかな?ちょっとしたボケのつもりで言ったんだけどな。 紗江には悪い事したな…… すると、紗江が口をひらく。 「自分勝手……それも"自分らしさ"だよね!!」 笑顔になる紗江。 「なんで満面の笑みなの!?自分勝手の意味わかってるの?」 「もちろんわかってるわよ。ただ自分らしさを見つけられて嬉しいのよ!」     
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