1人が本棚に入れています
本棚に追加
爆誕・魔漢少女
死ぬかと思った!
「わたし、まほう少女ピヨスモンテ!」
いきなりアニメボイスで呼び止められりゃ誰だって驚く。
玄関開けたら「まほう少女」にお出迎えされた。言っておくが俺は万年独身で一人っ子だ。
だいたい、ここはカードロック式の男子寮だ。さては男の娘というやつかぁ?
「悪いが他の菊門をあたってくれ」
俺は気色悪いコスプレ野郎を跳ねのけた。肌は色白で柔らかい。こいつ、本当に男か? それにいい匂いがする。
ダメだダメだダメだ。俺はノンケでそっち方面の趣味はこれっぽちもない。
でも、たまにはこっそりBLも読むのよ。
はっ?!
うわ~っ! いかんいかん。すでに奴の術中にはまっとる。とにかく、俺の恋愛対象は健康な成人女性だ~っ。
いや、もしかしたらこいつは本物の女かもしれない。男にしてはどことなく張り合いがない。
店員以外の女性と十秒以上会話したのはいつだったか。しばらく、観察することにした。警察にドナドナしてもらおう。どれ。
プロモーションや目鼻立ちは平均的なアニメヒロインだ
最初のコメントを投稿しよう!